「頭がすっきりしなくて、何をするにも面倒臭い」
「あれ、何をしようとしたんだっけ・・・。」
「顔は知っているのに名前が出てこない・・・。」
「自分はもの覚えが悪いダメな奴だ・・・。」
この記事を見ていただいたという事は現在こういった悩みを抱えていませんか?
プライベートや、仕事で周りから、「最近、不注意過ぎない?もっとしっかりして!」というような事を言わることが多くなった。など。
自分では、注意深く行動しているつもり。でも、どうしても頭がついてこない・・・。
私自身も人生の長い期間同じ状況が続き、自分はこういう人間だからしょうがないと半ばあきらめていました。ですが、部署移動と転職がきっかけとなり、どうにかしなければと思い立って考えた結果、脳の活性化が必要だと考え、普段の生活習慣を改善しました。
すると以前よりも頭の中がすっきりし、今までの自分とは違う自分になれたのを感じることができました。
これまで読書などにも興味がなかった私ですが、今では脳の活性化に興味を持ち、複数の本も読み漁るようになりました。今回はそこから得た知識を元に同じ悩みを持つ方々へどうしたら脳が活性化し、昨日までの自分よりもより良い自分になって日々の生活を送ることができるのかをお伝えしたいと思いますので、ぜひ生活の参考にしてみてください。
目次
1、脳活性化とは
2、年齢に関係なく脳は活性化できる
3、脳の活性化方法
4、脳を活性化しながら過ごす1日の例
5、まとめ
1、脳活性化とは
よく言われる脳活性化とは具体的にはどのようなものなのでしょうか。
医学博士で、医学博士で脳内科医の加藤俊徳氏によると、
- 脳内には、120のそれぞれの役割を持った脳番地という場所がある。
- 脳番地は、一つだけでは活性化することが出来ず、他の場所との連携が必要。
- それぞれの脳番地が連携することで、脳番地同士をつなぐケーブルがだんだん太くなる。
それが脳活性化につながるという事。
では、脳活性化を考える上で大切な脳番地にはどのような場所があるのでしょうか。
120の脳番地から主要な8つを下記にまとめてみましたのでご覧ください。
主要な8つの脳番地
①思考系
思考、意欲、想像力を司る。
②伝達系
コミュニケーションを通じて意思疎通を行う。
③運動系
身体を動かすこと全般に関係。
④感情系
喜怒哀楽などを感じ、表現することに関与。
⑤理解系
目や耳を通じて得た情報を理解する際に使う。
⑥聴覚系
耳で聞いた言葉や音を脳に集積させるために働く。
⑦視覚系
目で見た映像や画像、読んだ文章を脳に集積させる働きがある。
⑧記憶系
ものを覚えたり、思い出したりするときに使う。
これらの脳番地をそれぞれ複数、連携させて使うことで、細胞同士のつながりが強固となり、太くなって脳活性化に繋がるというわけです。
ここで脳の活性化に良いとされる人との会話を例に脳がどのような動きをしているか見てみましょう。
例:人との会話
相手の表情を見て気持ちを考える:理解系
相手の話している内容を頭に入れる:聴覚系
相手の言っていることを理解する:思考系
自分のいいたいと事を伝える:伝達系
以前の出来事、情報を思い出す:記憶系
1つの行動の中で、こんなにも多くの場所を使うことができる人との会話という行為は、脳の活性化には最適と言えるでしょう。
2、年齢に関係なく脳は活性化できる
以前は「脳は歳を取ったら衰えていく」という事が常識でした。
しかし、現在多くのメディアなどで目にするのは「脳は何歳になっても鍛えることができる」という言葉。なぜそのような事が可能なのでしょうか。
加藤俊徳氏は著書の中でこのように述べております。
- 以前言われていた「脳は歳をとったら衰えていく」という事は事実。
- 脳には膨大な量の細胞がある為、100歳になってもそのすべてを使うことは不可能。
以下参照本文
”歳をとるごとに脳の神経細胞が減っていくのは事実ですが、だからといって脳が衰えるわけではありません。なぜなら脳には、「潜在能力細胞」があるからです。以前は「大人になると脳は成長しない」という考えが常識でした。しかし、私が長年、脳画像の研究を続けてきた結果、脳は20歳を過ぎても成長が止まるわけではなく、それどころか死ぬまで成長を続けるという事が分かったのです。たしかに、脳の神経細胞は、ある年齢に達すると減り始め老化していきます。しかしその一方で、脳には、使われずに眠ったままの神経細胞が膨大に残されているのです。そのような細胞を、私は潜在能力細胞と呼んでいます。
潜在能力細胞はあまりにも膨大にあるため、100年もの長い年月を生きても全てを使い切ることは出来ません。一生かけて、恐らく全体の1パーセント以下の細胞しか使っていないのです。ということは、どれほど天才であっても脳の働きを全て開花させることは不可能。逆に言えば、いくら歳をとっても脳を成長させる事ができるということであり、現に脳をどんどん成長させている高齢者もいるのです。”
このことから
そのため、脳は年齢に関係なく活性化することができることが言えます。
3、脳の活性化方法
具体的に脳を活性化する方法はどのようなものがあるのでしょうか。
前提としてお伝えしておきたいことは、脳を活性化させる為には脳の健康が大切です。
脳の健康に必要なもの。それは、栄養、酸素、情報です。
栄養・・・脳を働かす為のエネルギー源。
酸素・・・血液に乗って酸素が運ばれることで脳は機能する。
情報・・・経験をすることで得られる情報で脳は成長する。
この3つがあることで脳の健康が守られ、そして、成長が可能となります。
では、脳を活性化させる具体的な方法です。
「栄養」に着目した場合
・水分を十分に摂る
脳の60パーセントは水分で出来ている為、その水分がなければ脳は活動できなくなる。
糖分、カフェインを含む飲み物は身体に負担があるためできるだけ避ける。
・EPA、DHAの含まれた食材を摂る
例:ホタテ、タコ、サケ
・オメガ3脂肪酸の含まれた食材を摂る
例:エゴマ油、クルミ、イワシ、カツオ、マグロ、サケ
・ビタミンB群、Dを多く含んだ食材を摂る
例:B群(豚肉、にんにく、卵、納豆、アサリ、タラコ)
D群(干しシイタケ、シラス、アン肝、キクラゲ、サバ、ニシン、スジコ、サケ)
・カルシウムを多く含んだ食材を摂る
例:小松菜、シシャモ、ゴマ、乳製品
・レシチンを多く含む食材を摂る
例:大豆、ウナギ、鶏レバー、ピーナッツ
・ヨウ素を多く含む食材を摂る
例:海苔、ワカメ、ヒジキ、メカブ
・脳をダメージから守るビタミンを摂る
例:カボチャ、イチゴ、アーモンド、パプリカ
脳の健康に必要な【酸素】に着目した場合
・ポジティブな感情を感じられるようにする。
科学的に「幸せ度」が高い人は、酸素吸収量の増加、血管の拡張、筋肉の弛緩、心拍数の安定、脳機能の統合性の高まりが高い人と言われている。
・運動をする
幸せの化学物質(ドーパミン、セロトニン、ノルピネフリン)の増加が確認されている。
例、ウォーキング、ランニング、水泳、ストレッチ、など
・深呼吸(瞑想)を習慣化する
深く深呼吸し、幸せを促す化学物質が細胞の中を流れやすくすることで、脳の細胞の中の通り道から異物を取り除くことができる。
・意識的に噛む回数を増やして食事をする。
一か所のみで咀嚼するのではなく、咀嚼する歯を意識的に変えながら食事をすることで脳の空間認知能力を上げることができる。
【情報】に着目した場合
・自分のやりたいこと、欲しいこと、夢を思いつく限り書き出す。
そして実現に向けて行動し始める。
資格取得、語学勉強、旅行に行く、新しい趣味を始める、など
・普段とは違う行動をする。
普段の行きつけの店を変えてみる、通らない道を通る、ご飯を食べる順番を変えてみる、
など
【その他】
・日記を書く
今日1日の出来事、次の日の予定作成、当日の目標設定、今日1日の自分の褒められる点を記載する、など
・睡眠(7時間)をしっかりと取る
出来れば日付が変わる前の22時までの就寝がおすすめ
4、脳活性化をしながら過ごす1日の例
先の章で出した方法を取り入れ、1日の流れを作成しました。
人それぞれの生活環境があるので自分に合ったやり方を考え、実際に行ってみましょう。
大切なのは、ポジティブで前向きな気持ちを持って、毎日続けていくこと。
それが、今の自分を変える方法となります。
朝 ・寝起きにコップ一杯の水を飲み身体に水分を補給する
・当日の予定を作成をして1日の流れを頭に入れなおす
・雑穀米などの朝ご飯をしっかりとよく噛んで食べる
・仕事に向かう際にウォーキングをしながら向かう
昼 ・仕事をしながらも、休憩の際には深呼吸も忘れずに穏やかな時間を過ごす時間も作る
・野菜を中心とした食事を心がける
夜 ・普段通っている道とは違う道を通って帰宅する
・就寝前に1日を振り返り、明日のスケジュールを立てる
5、まとめ
・脳の活性化は、何歳になっても可能。
・脳番地を複数連携しながら使う必要がある。
・脳活性化をするために、「栄養」、「酸素」、「情報」を意識して行動を起こすこと。
脳の活性化をする方法は、様々なメディア、サイトを通して見ることが出来ますが、
一番大事なことは、ストレスを感じずに、ワクワクした気持ちで前向きに取り組んでいくことです。もし、その感情を感じないのであれば、それは今の自分に合っていないと考え、他の方法を試してみましょう。
人の細胞は、1日に1パーセントずつ入れ替わり3カ月ごとにすべての細胞が入れ替わるといいます。このことから、1日1日を大切に3カ月を目安に新しい自分になれるように行動していくことで、人は確実に変わっていくことができるでしょう。
参考文献:
50歳を超えても脳が若返る生き方 加藤俊徳 講談社親書
脳にいいことだけをやりなさい マーシー・シャイモフ(著) 茂木健一郎(訳)三笠書房
コメント
非常に興味深い内容でした。